-中国語あれこれ
--鄭老師の漫談--
(62) 中国語会話 中級プレミアム・レッスン
【依頼の表現Ⅰ】
我可以跟您谈谈吗?/我想耽误 你一会儿时间

こんにちは、ちょっとお話してもいいですか?
/ちょっとお時間を拝借したいと思いますが
★依頼する時の前置きフレーズ
人に用事を頼むことは、いわば相手の善意・好意・親切心、または友情に頼って援助を期待するわけですから、誠実な態度と礼儀正しい言葉遣いが相応しい。また事を円滑に運ぶためには、手順としてまず依頼する相手に心理的準備を整えてもらう必要があります。

その手段として、 動詞の
“打扰”、“耽误”、“委屈”、“麻烦”などを伴った前置きフレーズがよく用いられる。これらの用語に共通する点は、依頼行為によって発生する相手への悪しき影響です。フレーズ全体としては、相手に迷惑や面倒をかけたり、或いは精神的な負担を感じさせたりすることは承知していますが、それでも用件をお願いしたい、と表明するわけです。

その根底には、各人それぞれの正常な生活ペースは互いに尊重すべきものであり、それを掻き乱したり、妨げたりするのはよくないことだとの認識が働いています。それゆえ気が引ける、恐縮だとの思いを滲ませています。一方、
“请问”“请教”などは、尊敬や謙遜の意を示して相手の好感を誘い、援助を期待するわけです。

構文の面からみると、
“能/可以……吗?”、“主述フレーズ+好吗/行吗/可以吗?などが基本パターンとしてよく用いられます。
サクラ~、 サクラ~♪
1. 您好!我可以跟您谈谈吗?
2. 打扰你一下儿行吗?
3. 我想耽误你一会儿时间。
4. 我有件事请你帮个忙。
5. 今天我还要你帮我一个忙。
6. 我想委屈你替我办一件事。
7. 我想向您请教一下。
8. 我有一个小小的请求。
9. 到时候,少不了要给你添麻烦了。
10.实在是来打扰您,可我这儿也有点急事。
 

★語注;
打扰 dǎ-rǎo;【動詞】邪魔する/迷惑をかける ●耽误 dān-wu;【動詞】暇取る/台無しにする/(時間を)無駄にする ●委屈 wěi-qu;【動詞】不当な目に遭わせる/つらい思いをさせる
●少不了
shǎo bu liǎo;【動詞】欠かすことはできない ●请教 qǐng-jiào;【動詞】教えを請う

★解説;
▲例文1
“您好!我可以跟您谈谈吗?”は「こんにちは、ちょっとお話してもいいですか?」。

▲例文2
“打扰你一下儿行吗?”は「ちょっとお邪魔してもよろしいですか?」。

▲例文3
“我想耽误你一会儿时间。”は「ちょっとお時間を拝借したいと思いますが」。つまり、他の用件に使われるべきあなたの貴重な時間を私のためにしばらくの間使わせてくださいとの意味です。

▲例文4
“我有件事请你帮个忙。”は「手伝って欲しい事がありますけど」。

▲例文5
“今天我还要你帮我一个忙。”は「今日ひとつお願いしたいことがあります」。

▲例文6
“我想委屈你替我办一件事。”は「わるいけど、私のためにある用件を処理してほしい」。目下の人や部下に用事を頼む言い方。処理しにくい用件である場合が多い。“委屈”の訳語として、どの辞書も「つらい思いをさせる」、「不当な目に遭わせる」などと載っていますが、このフレーズの“委屈”はそんな深刻な意味ではなく、「わるいけど(…してほしい)」と軽い意味で使われます。

▲例文7
“我想向您请教一下。”は「ちょっとお教え頂きたいと思います」。
チョットダケ オネガイ♡
▲例文8
“我有一个小小的请求。”は「ちょっとしたお願いがあるのですけど」。重ね型の形容詞“小小的/ほんのちょっとした”には、相手へのプレッシャーを最小限度に抑える配慮または狙いがこめられています。相手の承諾を得るための下地を作る言い方です。

▲例文9
“到时候,少不了要给你添麻烦了。”は「その節はあれこれとご迷惑をお掛けすることになると思いますが」。近いうちにお世話になりますと予告し、あらかじめ根回しする言い方です。

▲例文10
“实在是来打扰您,可我这儿也有点急事は「誠にご迷惑のことと存じますが、私のほうも急を要しておりますので、こうして参りました」と用件の緊急性に免じて急に訪問したことを容赦して欲しいと頼み込むような言い方です。

次話では、ひきつづき依頼の表現を取り上げます。「頼みましたよ!」と念を押す言い方、事務的な用件を依頼するフレーズの実例、およびやや理知的な頼み方の表現例などを取り上げます。

(次回第63話《依頼の表現Ⅱ》に続く)