-中国語あれこれ
--鄭老師の漫談--
(38)中国語会話 初級=ワンポイント・レッスン
身近な話題(3)
我想跟你笔谈/我想登上东京晴空塔眺望富士山

①你想喝点儿什么(饮料)? 何が飲みたいですか?

②我想喝咖啡(红茶/绿茶/乌龙茶)。コーヒー(紅茶/緑茶/ウーロン茶)が飲みたい。

③你想做什么? 何がしたいですか?

④---我想跟你笔谈。 あなたと筆談したい。

⑤---我想出去散步。 外に出て散歩がしたいです。

⑥---我们上街吃午饭去吧。  街に出て昼食を取りましょう。

⑦你陪我去,好吗? 私と一緒に行ってくれませんか?

⑧这家百货大楼正在大减价呢! このデパートはバーゲンセール中ですよ。

⑨--我们进去看看吧。 中に入って、ちょっと見てみましょう。

⑩北京(横滨)哪里好玩儿? 北京(横浜)はどんな場所が面白いですか?

⑪这附近有超市(便利店)吗? この付近にスーパー(コンビニ店)はありますか?

⑫我想去秋叶原买东西。 秋葉原へ行って買物したい。

⑬我想登上东京晴空塔(天空树)眺望富士山。東京スカイツリーに上って富士山を眺めたい。

⑭我想看杂技表演(京剧表演/电影)。 雑技ショー(京劇ショー/映画)が観たい。

⑮我想唱卡拉OK。 私はカラオケがしたいです。

⑯你点什么歌儿? どの曲を選びますか?(どの曲にしますか?)

⑰来,我们一起唱吧。 さあ、一緒に歌いましょう。

⑱我们休息一会儿吧。 ひと休みしましょう。

  饮=飲 咖啡=珈琲 笔=筆 货=貨 减=減 价=価 进=進
  滨=濱=浜 园=園 叶=葉 东=東 杂=雑 剧=劇 电=電


☆ 解説


▲茶飲み話をして、茶飲み友達となるのは自然な付き合い方ですね。例文①、②はそのきっかけを作ってくれる。
▲来日中国人観光客が好んで訪れる人気スポットといえば、富士山、北海道、秋葉原、銀座、ディズニーランドなどがよく知られている。例文⑬の東京スカイツリーは
“天空树 Tiān-kōng shù”と直訳されているが、意訳の“晴空塔 Qíng-kōng tǎ”のほうが正式の中国語名称。

▲筆談という奥の手!---中国人と多くの漢字・漢語を共有している日本人にとって、筆談は中国人とコミュニケーションを図るうえで、いわば「奥の手」であり、その効用は軽視できないと思います。紙とペンがあれば、相手が初対面の中国人であっても、漢文を書いて意思疎通を図ることはそんなに難しいことではないので、機会を見つけて試してみるとよい。中国語の語順や単語について初歩的な知識があれば、ごく簡単な中国語の文を作れるはずです。さらに身振り手振りをうまく交えれば、成功率は高まる。難点としては、同形でも両国で意味の異なる単語・熟語も少なくないので、それが原因で通じない場合もありえます。ただ日常的な事柄ならば、うまく運ぶことも多い。

 例えば、「我欲赴王府井」、「汝欲食寿司?」、「我昨夜睡眠不足」、「我疲労了,要休息」或は「我遺失携帯式電話了」と書けば、大抵の中国人はそれぞれ「私は王府井へ行きたい。」、「あなたは寿司が食べたいですか?」、「私は昨夜よく眠れなかった。」、「私は疲れたので、休みたい。」、「私はケータイを失くした」と読めるでしょう。もちろん、こうした即席の中国語作文ができるためには、日本語の中の漢語系単語・熟語をどのように選び、並べるのかを少しくらい習っておくことは必要ですし、同時に一定の漢字力も求められるでしょう。

 前掲の例文で、現代口語の“
想 xiǎng=…したい”、“你”の代わりに、それぞれ文章語の“欲 yù”“汝 rǔ”をわざわざ使ってみたのは、もしも“想”“你”をまだ習っていない日本人が漢文式中国語を書くとしたら、たぶん「…を欲する」、「汝(なんじ)」を使うだろうと推測したからです。人間は急場で思わぬ知力を発揮したり、気転を利かせたりするものなので、試行錯誤を厭わなければ、また紙に書く手間ひまを惜しまなければ、中国人に通じるくらいの筆談力を身に付けるのはそんなに難しいことではないと思います。

 むろん、いまの時代、筆談方式はあくまで会話力を身に付けるまでの過渡期の便法、又は緊急時の窮余の一策としてしか実際の出番がないでしょう。しかし、東アジアの歴史をひも解くと、かつて漢文に精通した日本の禅僧、儒学者や官吏などが、中国歴代王朝との外交交渉や文化交流の第一線で活躍した中世や近世においては、漢文を媒体とした書簡又は筆談による意思疎通やコミュニケーションは、盛んに行なわれていた。近代化を経て高度情報化時代へと進化した現在、長い伝統を誇ってきた漢文筆談法も日本における漢文教育の衰退とともに、ともすれば人々から忘れ去られがちです。そうは言っても、漢文筆談スタイルの意思疎通法は、まだ使い道が残された両国の貴重な「文化遺産」なので、いざという時の「奥の手」として覚えておきたいものです。

☆ 語注

上街 shàng-jiē;動詞・街に出る。“上”は行く。●点歌 diǎn-gē;動詞・歌を選び出す。点 diǎn;動詞・(数ある中から)選んで注文する、リクエストする。→点菜 diǎn-cài;動詞・料理を注文する。/ 点名 diǎn-míng;動詞・ 点呼する。
(次回に続く)