-中国語あれこれ
--鄭老師の漫談--
(36)中国語会話 初級=ワンポイント・レッスン
身近な話題(1)
你来日本多久了?/ 你住得还习惯吧?

 日本と中国との間の国民レベルのお付き合い、つまり幅広い民間交流の大切さがよく言われています。その一番手っ取り早い方法は個人レベルの交際を活発化させることだと思います。初対面の挨拶が済んだあと、簡単な中国語センテンスを使って、一般的な身近な話題から会話を始めてみませんか。

①你是哪里人?        あなたはどちらのご出身ですか?

②你去过日本吗?       日本に行ったことがありますか?

③你去过日本的哪些地方?   日本のどういった所に行きましたか?

④你看过日本的电影吗?    日本の映画を観たことがありますか?

⑤你家都有些什么人?     ご家族はどんな方々ですか?

⑥你家里人都好吗?      ご家族はみなお元気ですか?

⑦----托你的福,他们都很好。  お蔭さまで、みな元気にしております。

⑧你来日本多久了?       日本に来られて、どのくらい経ちましたか?

⑨你住得还习惯吧?      ひとまず住み慣れただろうと思いますが、どうですか?

⑩你吃得惯日本菜吗?      日本料理は食べ慣れましたか?

过=過 电=電 里=裏 还=還 习=習 惯=慣

☆ 解説

▲例文①で相手の出身地を知ることは、大事です。広い中国のどの辺の人なのかを知れば、食習慣・名物料理・使用言語・方言・有名観光地などが推察できるし、次の会話に繋げられる。
▲中国に出掛けている場合ならば、日本に対する相手の関心度を知ることは、基本として抑えておきたい。例文②③④で聞いてみるとよい。例文④の“
电影 diàn-yǐng(映画)”を“动画片 dòng huà piàn(アニメ)”に替えるのもよい。
▲日本に定住し始めた中国人には、例文⑧⑨⑩が使える。

☆ 至理名言
“中日两虎相斗,两败俱伤”  (*中日両虎相闘、両敗倶傷)


 現在の日本と中国の国家関係は、昨年11月に実現した数年ぶりの首脳会談を契機に、国交回復以来の最悪事態をひとまず回避した形勢になっています。あたかも中国の諺“
物极必反 wù jí bì fǎn=事物はせめぎ合う中で一つの極点に達した後、必然的に反対方向へ転化するものだ”が示す通り、日中関係は抜き差しならないほどの鋭い対立から緩やかに好転し始めている。いまの様子は、いわば底入れしたあと、底固めの局面が続いているように見える。たしかに、政治面では依然、互いに警戒態勢が解けず、両国の間に依然として困難な課題が立ちはだかっており、楽観できる状態ではないけれども、幸いなことにさまざまなレベルで関係修復への対話と交流の動きがすでに表れています。今後、各分野における民間交流の促進、拡大は大いに有望だといえる。

 象徴的な出来事が、中国各地から「春節」休みを利用して大挙来日した観光客の大群です。観光にしろ、買物にしろ、グルメにしろ、彼らの活発な自然体の生活行動と日本訪問体験は、人的交流・観光文化交流による相互理解増進に大いに役立っているはずです。もちろん、真の関係改善の実現は、政府間の相互信頼関係の再構築と醸成に大きく依存するものであり、ひどく傷付いた相互信頼関係の回復には、それ相応の時間と多大な政治エネルギーが必要でしょう。しかし、そうした中においても、世界の二つの経済大国の民間交流、産業文化交流をしっかりと発展軌道に乗せることは、両国民の根本的利益に合致していることは明らかです。いまはそのための大きな弾みがほしいところですが、突破口となるキーワードは「観光交流」かもしれない。

 最近、日本の観光業関係者を中心に編成する3.000人規模の訪中団派遣の話が持ち上がっているが、これは大きな朗報だ。日中双方向の観光交流の拡大のために、ぜひこれを成功させ、信頼・友好・互恵関係の修復に大きな弾みをつけて欲しいと願わずにいられない。

 双方のメディア・報道界も、これを契機に相手に対するネガティブ・キャンペーンを自粛し、むしろ関係改善の芽を伸ばす雰囲気作りの役目を果たすことが本筋ではないか。ある意味からいえば、領土問題などを利用して、国民感情を悪化させるのはたやすいが、こじれた感情の修復はそう簡単なことではない。両国関係を一隻の船に例えるなら、民間友好の絆は「錨」みたいなものです。長い航海の途中で、船は例えば「過激なナショナリズム」のような荒波に出遭うのは避けがたいことです。そうした危急の時に、船を海面上で安定させる装置であるはずの民間友好の絆が弱くては、船は再び漂流したり、座礁したりしてしまうかもしれません。

 この度、両国政府の間で再確認された「戦略的互恵関係」が再び「戦術的互損関係」に陥らないようにするためには、一体どうするべきか?これは、両国関係の平和共存・長期安定および平等互恵を願うすべての人々が直面している重要な課題であると考えます。なぜならば、一触即発の事態にまで悪化した両国の対立は、貿易・投資の縮小、相手国に進出した企業の活動鈍化、不買運動による販売不振、現地雇用従業員の失業危機、国民感情の悪化、民間交流の衰退、安全保障・国防コストの増大など、双方にとってまったく不利益な互損関係を作り出しているからです。それによって実害を蒙ったり、あらぬ負担増を強いられたり、さらには本来得られるべき利益を逸失したりするのは、結局のところ、企業関係者・関連企業の勤労者のみならず、回りまわって広範な一般消費者・納税者を含む両国民にほかなりません。

 両国の平和共存と友好親善に尽力した先賢が残した格言曰く
“中日两虎相斗,两败俱伤 Zhōng-Rì liǎng hǔ xiāng dòu,liǎng bài jù shāng”──猛虎パワーを具えた両大国が互いに激しく闘えば、双方とも深傷を負い、共倒れになってしまう。それは、漁夫の利を得ようとする者以外、誰も目にしたくない光景ではありませんか。この話の焦点はやはり、両国民の相互理解の深化と友好親善の増進による平和共存・互恵共栄関係の構築に帰着するように思える。

 甚だ微力ではありますが、私達学院の教職員は、日々の友好的な語学活動を通じて、両国民の相互理解・友好親善の増進に些かなりとも役立てれば、と願っています。

(次回に続く)